主催: 一般社団法人日本周産期・新生児医学会
会議名: 周産期学シンポジウム:自己免疫疾患合併妊娠
回次: 9
開催地: 東京都
開催日: 1991/01/20
p. 103-109
はじめに
neonatal lupus erythematodes(以下NLEと略)は,新生児の皮膚の環状あるいは円盤状の紅斑や先天性完全房室ブロックを伴うまれな疾患であり,1954年にMcCuistin & Schoch1)により初めて報告され,1976年にVorderheidにより命名された2)。また,lupus erythematosusの遺伝的背景は濃厚といわれている。
今回報告する症例は,一見正常と思われる母親より生まれた3児にNLEによる皮疹を認めた稀有な症例である。