周産期学シンポジウム抄録集
Online ISSN : 2759-033X
Print ISSN : 1342-0526
第8回
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シンポジウム B:先天性横隔膜ヘルニア
胎児横隔膜ヘルニアの周産期管理
鎌田 振吉長谷川 利路石川 士郎奥山 宏臣窪田 昭男福澤 正洋井村 賢治岡田 正高木 哲谷沢 修神崎 徹千葉 喜英末原 則幸
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p. 109-115

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抄録

 はじめに

 先天性横隔膜ヘルニア(以下本症)は小児外科の最重症疾患であり,殊に生後24時間以内に発症する症例の予後は不良とされてきた。一方,近年の胎児超音波検査の進歩・普及により出生前診断される本症例が増加してきたが,早期診断・治療による治療成績向上の期待も空しく,諸家の報告では胎児期に診断される胎児横隔膜ヘルニアはしばしば重篤な肺低形成を合併し,その治療成績は不良とされている。われわれは胎児症例のわが国最初の救命例を得て以来1),その病態と周産期管理につき検討を続けており,若干の知見を述べる。

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© 1990 日本周産期・新生児医学会
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