日本うつ病リワーク協会誌
Online ISSN : 2435-1547
実践報告
リワークプログラムにおける集団プログラムの実践
~自己理解の深まりから行動変容をもたらしうるグループの要素に着目して~
松田 由美江前田 隆光海保 知宏小林 宏美池内 綾香林 果林小山 文彦桂川 修一
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2020 年 1 巻 p. 22-25

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抄録

2005年より取組みが始まったリワークプログラムでは再休職予防のために行動療法的な集団プログラムが行われ,当院では,導入初期にコミュニケーションベーシックグループ(CBG),導入後期にコミュニケーションアドバンスグループ(CAG)と,2つに分けて実践している.それぞれのグループ構造を比較し,集団プログラムがメンバーの再発防止にどのように関与しているか考察した.その結果,回復段階に応じてグループ構造を固定,変動させる柔軟な対応が,メンバーの自己理解から行動変容までの過程を促進しうること,メンバー同士の相互作用がグループ全体の主体性を高め,行動変容につながる1つの要素となりうることが考えられた.

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© 2020 一般社団法人 日本うつ病リワーク協会
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