2005年より取組みが始まったリワークプログラムでは再休職予防のために行動療法的な集団プログラムが行われ,当院では,導入初期にコミュニケーションベーシックグループ(CBG),導入後期にコミュニケーションアドバンスグループ(CAG)と,2つに分けて実践している.それぞれのグループ構造を比較し,集団プログラムがメンバーの再発防止にどのように関与しているか考察した.その結果,回復段階に応じてグループ構造を固定,変動させる柔軟な対応が,メンバーの自己理解から行動変容までの過程を促進しうること,メンバー同士の相互作用がグループ全体の主体性を高め,行動変容につながる1つの要素となりうることが考えられた.