2021 年 45 巻 p. 69-73
症例は1歳2ヶ月の男児.無熱性痙攣を契機に指摘された水頭症に対してVentriculoperitoneal(VP)シャント術を行った.術後シャント感染を認め,姑息的に抗菌薬治療を行った.抗菌薬 治療のみでは改善が乏しく,シャント抜去術を行い,抗菌薬治療を継続した.シャント感染が根治 したと判断した時点で,二度目のVPシャント術を行った.二度目のVPシャント術では抗菌薬含浸 シャントチューブを用いることで現在までのところ,シャント感染は認めず経過良好である.