環境科学技術研究所
2021 年 63 巻 10 号 p. 718-722
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トリチウム摂取に対する線量評価のためには,その体内動態を明らかにする必要がある。ICRPは,公衆の線量係数を求める際に,トリチウムの体内動態を表す単純な2コンパートメント・モデルを用いてきた。ただし,2016年に作業者の線量係数を求める際には,その体内動態モデルをより複雑なものへ改訂している。これにより作業者の線量係数は従来よりも安全寄りの大きな値となっている。これは脂肪組織を含むと考えられる長半減期成分をモデルに取り入れたためである。
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