日本原子力学会誌ATOMOΣ
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特集
廃炉検討委員会の取り組み―活動と成果
宮野 廣
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2020 年 62 巻 3 号 p. 132-136

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抄録

 福島第一原子力発電所の廃炉は9年目に入った。いよいよ炉内の燃料・燃料デブリの取り出しに取り組むまでに進展した。しかし課題は多い。技術的に解決しなければならない課題も多く,学会の役割は重要である。リスク評価,構造健全性,ロボット技術,サイトの活用を踏まえた廃棄物の予測と対応などについて検討を進め報告する。難しい課題については他の分野,ロボット工学や宇宙工学の分野からの協力も得て解決策を議論した。社会に向けては,公開のシンポジウムを中心に課題の解説と取組の例示を紹介して日本機械学会(JSME)との協働での国際会議を開催し,世界の原子力発電所の安全への貢献と福島第一の廃炉技術への貢献を議論した。

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