本研究では,接地面にビー玉を使用し,斜面を揺れながら移動する木のおもちゃを幼児教育におけるものづくり教材として開発し,開発した教材を用いた保育実践を行いその教育的効果を明らかにする。本教材は,幼稚園教育要領ねらい及び内容で提示された5領域の内容を含み,木材,ビー玉,コルクシートなど身近な材料を利用したものづくり教材として開発した。この模型を利用し,こども園において年長児を対象に,おもちゃものづくりの保育実践を行った。幼児は,著者らが準備した材料を,道具を使用しながら組み立て,飾りつけを行い,完成したおもちゃで遊び,家庭に持ち帰る。実践中の幼児の様子や,幼児が描いた絵,保護者アンケートから,本教材の教育的効果を明らかにする。