作業療法
Online ISSN : 2434-4419
Print ISSN : 0289-4920
原著論文
急性期脳損傷患者におけるBox and Block Testと食事動作の自立度の関連
宮内 貴之佐々木 祥太郎佐々木 洋子最上谷 拓磨
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2023 年 42 巻 3 号 p. 263-269

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抄録

本研究はBox and Block Test(以下,BBT)が,急性期脳損傷患者に対して評価可能な食事動作に関連する評価指標となりうるかを明らかにすることを目的とした.対象は78名(食事動作自立群:54名,非自立群:24名)であった.その結果,2群間でBBTに有意な差があり,その効果量も大きいことが確認された.また,BBTは食事動作の自立度と高い相関関係を示し,Receiver Operating Characteristic曲線のArea Under the Curveでは良好な判別能を示した.そのため,BBTは急性期脳損傷患者の食事動作の自立度に関連する上肢パフォーマンスの評価指標となることが示唆された.

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© 2023 一般社団法人日本作業療法士協会
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