2012 年 92 巻 p. 5-
荷電粒子およびフォトンと物質との相互作用」と題し,このたび私どもが編集・執筆し出版された本の内容に則して,放射線化学の進歩について概説するとともに,「特集」の趣旨に沿って,特にその中の原子力工学への応用に関する章の内容を詳しく紹介した。また,同じ標題で行った国際ワークショップ「原子力工学における放射線効果」(東京,本年3月9,10日開催)における全体講演の内容と原子力機構在任中の経験を踏まえて,3月11日の東日本大震災以降次々と生じる原子力・放射線に関わる問題について標記の観点から私見を記した。