2014 年 41 巻 3 号 p. 367-373
目的:経腹的3次元超音波を用いて経時的に膀胱容量を測定する方法を確立する.方法および対象:市販の3次元超音波スキャナを安定して下腹部に接着させる器具を新規開発した.18例を対象として測定値の正確性を吟味し,4例を対象として経時的計測の可能性を検討した.結論:この方法は,膀胱容量が実際より平均18%少なめに計測されるものの,これを較正すると誤差は12%以内に収まり,生理学的研究法として十分な実用的価値を有していた.終夜に亘る経時的計測はきわめて安定して実施できた.