コンクリート工学
Online ISSN : 2186-2753
Print ISSN : 0387-1061
ISSN-L : 0387-1061
SRC造柱梁接合部帯筋に重ね継手を用いる工法の開発とその適用条件
山本 憲一郎
著者情報
ジャーナル フリー

2004 年 42 巻 11 号 p. 35-41

詳細
抄録

SRC造柱梁接合部の配筋においては, 帯筋を内蔵鉄骨のウェブに貫通させなければならない。このため, 帯筋を一旦分割して配筋し, 現場溶接により組み立てている。しかし, この方法は, 現場溶接を用いるため, 溶接部の品質や工程が天候に左右される等の問題がある。また作業性や安全性が悪い。本報告では, SRC造柱梁接合部の帯筋に現場溶接に代え, 重ね継手を用いることを可能とした「SRC-LAPhoop工法」の開発とその適用について報告する。本工法により, 配筋作業は天候の影響を受けず, 品質管理が容易となり, 配筋時間も短縮される等, 施工性が大きく改善されている。

著者関連情報
© 公益社団法人 日本コンクリート工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top