1986 年 24 巻 8 号 p. 4-12
建築基礎の耐震設計については, 上部構造のように新耐震設計における一次設計と二次設計の区別がなく, たてまえ上は一次設計の段階でいいとされている。 しかしくい基礎は, 直接基礎と異なり上部構造と接合するくい材を有する構造となっており, 基礎とくいの接合法によっては直接的に上部構造の影響を受けるわけである。 本稿は, このような建築くい基礎の設計に関し, 実務者による実際の設計例を通して, それに対処している現状と問題点について解説するものである。