コンクリート工学
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工事記録
流動性と自己充塡性を長時間保持した高流動コンクリートによる鋼製工事桁の本設化工事─東京駅北通路改良他工事─
中里 盛道奥村 拓也田中 将希桜井 邦昭
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2017 年 55 巻 11 号 p. 989-994

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抄録

本工事は,鉄道工事において従来仮設利用している鋼製工事桁を,高流動コンクリートで巻き込むことにより本設化させる工事である。施工場所が東京駅構内であり,施工は夜間の線路閉鎖時間内に制限されること,コンクリートの供給を遠方の工場より行う必要があること,圧送距離が長いこと,工事桁は外周が埋設型枠で覆われており打込み箇所が制限され締固めが困難であること等から,特殊混和剤を用いることで流動性と自己充塡性を長時間確保した高流動コンクリートを用いた。本稿では,本設化工事の概要,各種作業のサイクルから線路閉鎖時間内に施工を完了させるために要求されるコンクリートの性能の設定とそれに基づく配合の選定,ならびに施工結果について報告する。

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© 2017 公益社団法人 日本コンクリート工学会
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