コンクリート工学
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工事記録
鉄道直下における透し掘り連壁の施工(JRゲートタワー工事)
齋藤 力哉土屋 正宏臼井 達哉渡辺 典男
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2017 年 55 巻 11 号 p. 983-988

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抄録

本年4月に開業した「JRゲートタワー」は,地上46階(高さ220m),地下6階(深さ35m)の超高層複合ビルである。ビル地下躯体は,敷地外周に仮設の地中連続壁を設けて,逆打ち工法で構築した。本工事では,敷地の地下中央を横断する鉄道函体との交差部に透し掘り連壁工法を採用したが,鉄道直下の施工かつコンクリート流動距離が6.5mとなる厳しい施工条件であった。このため,施工の安全性を高めるとともに,事前に打込み試験を行い,安定液中かつ実配筋下での充填性,強度発現性を確認して,高流動コンクリートの配合を決定した。本稿では,施工精度の確保,実物大供試体による打込み試験,コンクリートの健全性や壁体の計測結果について報告する。

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© 2017 公益社団法人 日本コンクリート工学会
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