日本食品工業学会誌
Print ISSN : 0029-0394
ハーブおよび香辛料の酸化防止効果
広末 トシ子松沢 睦子入江 逸子川井 英雄細貝 祐太郎
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1988 年 35 巻 9 号 p. 630-633

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抄録

市販されているハーブ48種類について,蒸留水,エタノールおよびエーテル抽出を行い,それぞれの抽出物について,リノール酸メチル・エタノール溶液を基質として,チオシアン酸法およびGRIEWAHN法により酸化防止力を測定し, BHAの効力との比較によって,効力の有無の検討を行った.その結果,水抽出物ではホワイトオークに強い効果が,レモンベルベナにBHAとほぼ同程度の効果が認められた.エタノール抽出物については,ボルドー,キャットニップ,ホワイトークおよびトンカビーンズの効果が特に強く,リンデン,マートル,マグワートおよびサザンウッドにBHAとほぼ同程度の効力が認あられた.エーテル抽出物では,ボルドー,ペニーロヤルおよびホワイトオークにBHAとほぼ同程度の効力が認められた.

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© 社団法人 日本食品科学工学会
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