水環境学会誌
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調査論文
霞ヶ浦の長期的藍藻類消長に影響する主要水質因子の推定
鈴木 穣柴山 慶行岡本 誠一郎
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2017 年 40 巻 2 号 p. 87-96

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抄録

公的機関の水質調査データ等を用いて, 霞ヶ浦 (西浦) における藍藻類の長期的消長に影響する主要水質因子の検討を行い, 藍藻類は, 底泥表面の溶存酸素濃度が低下し溶解性マンガン濃度が増加傾向にあるときに増殖する傾向にあることを明らかにした。水質の統計解析結果と合わせて, 底泥から溶出する溶解性マンガンが藍藻類の増殖に及ぼす影響を考察するとともに, 底泥表面の溶存酸素濃度の低下は, 海水侵入が主要因と考えられることを示した。併せて, 今後必要な調査・研究に関する提言を行った。

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© 2017 公益社団法人 日本水環境学会
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