日本レーザー医学会誌
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巨大色素性母斑に対するCombined Laser治療
河野 太郎野崎 幹弘菊池 雄二大久保 麗岩坂 督堀 圭二朗
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2002 年 23 巻 1 号 p. 11-14

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抄録

1歳女児の背部巨大色素性母斑のレーザー治療を経験した. Combined laser治療 (ノー・マルモードルビーレーザー照射後, Qスイッチアレキサンドライトレーザーを3回多重照射) を全身麻酔下に4ヶ月間隔で4回施行した. 色調は回数を重ねるごとに改善した. 一過性の色素沈着が頭側に認められたが, 2%ハイドロキノンを3ヶ月塗布後, 改善した. 病理組織学的には照射前に比較し, 著明な母斑細胞の減少を認め, 悪性の所見は見られなかった. 従来, 治療困難と思われていた巨大色素性母斑に対し, combined laser治療は有用であった.

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