2000 年 12 巻 2 号 p. 134-137
ニンジンのカロテノイド色素をフォトダイオードアレイ検出器を用いた高速液体クロマトグラフィー (HPLC) により分析した.カロテノイドはフィトエン, フィトフルエン, ζ-カロテン, α-カロテン, β-カロテンおよびキサントフィル類が検出され, β-カロテンの占める割合が多かった.カロテノイド含量は心部より肉部で高い値を示した.肉部のβ-カロテン含量は'MK-D548'が最も多く, ついで'レッドプリンス', '陽州五寸', 'はまべに2号'の順であった.β-カロテン含量の多い品種はa値もやや高い傾向にあった.