日本畜産学会報
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一般論文
分娩前のホルスタイン種高泌乳牛に対するプロピレングリコール投与と妊娠日数
角川 博哉山田 豊
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2005 年 76 巻 3 号 p. 331-338

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抄録

ホルスタイン種乳牛の妊娠日数には個体差があり,個体差が生じる原因の解明が必要である.筆者は分娩前の経産ホルスタイン種乳牛にVFA類似の糖源性溶液であるプロピレングリコールを経口投与する実験の中で,プロピレングリコール投与群と水投与群の間で妊娠日数の有意差を観察したので報告する.この実験では分娩予定日の3週間前より分娩日まで隔日に500mlのプロピレングリコールまたは水を経口投与し,毎回投与の3時間後に採血した.全供試牛は単子を正常分娩したが,プロピレングリコール投与群(280.4±0.8日)と水投与群(277.0±1.0日)の妊娠日数には3.4日の有意差(P<0.05)が認められた.プロピレングリコール投与群では血漿中のグルコース(P=0.0001)とインスリン(P<0.01)濃度が高く,FFA濃度が低かった(P<0.05).IGF-I,レプチン,コルチゾルなどには群間差は無かった.

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© 2005 公益社団法人 日本畜産学会
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