日本畜産学会報
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牧草サイレージの摂取量がウシ第一胃内揮発性脂肪酸の産生に及ぼす影響
和泉 康史岡本 全弘裏 悦次
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1974 年 45 巻 4 号 p. 200-205

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抄録

第一胃フィステルを装着したホルスタイン種の成雌牛4頭を供試し,牧草サイレージの摂取量(1日あたり18,27,36,45kg)が第一胃内揮発性脂肪酸の産生ならびに第一胃内性状に及ぼす影響を検討した.その結果次のことが認められた.1)摂取量が異なることにより,第一胃内アンモニア態窒素および揮発性脂肪酸濃度が有意に変化した.また,各揮発性脂肪酸の割合において,酪酸に有意な変化が認められた.2)摂取量の増加により,第一胃内pHは直線的に低下し,アンモニア態窒素および揮発性脂肪酸濃度は上昇した.また,客揮発性脂肪酸の割合において,酢酸が直線的に低下し,酪酸は増加した.摂取量とプロピオン酸およびバレリアン酸との間には特定の関係は認められなかった.

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