2005 年 4 巻 2 号 p. 225-228
9種類のアントシアニジンと24種類のアントシアニングリコシドの特性を, 薄層クロマトグラフィー (TLC) と分光光度計による測定結果と, フォトダイオードアレイ (PDA) 検出器を使った高速液体クロマトグラフィー (HPLC) による測定結果と比較した. TLCや分光光度計による分析は測定に12時間以上かかるのに対し, HPLC分析は約1時間で終わる. また, HPLC分析では少量の材料でも分析が可能で, 効率も良い. さらに, PDAを使うことにより, 同時に吸収スペクトルの測定が可能である. そこで本研究では, HPLC分析によるアントシアニンの同定の効率をさらに増すと考えられるPDA検出器で得られるスペクトルデータをまとめた.