2019 年 39 巻 2 号 p. 208-211
高次脳機能障害者が地域生活に移行する際, 支援者は医療機関と地域生活支援との違いを認識した上で対応する必要がある。地域生活における支援では当事者の意向を重視し, 生活だけに着目するのではなく「どのように生きていきたいのか」といった本人の希望を共有する。地域での生活は長期にわたるものであり, 変化に即した支援を実践できる環境を構築することが求められている。医療機関だけではなく当事者が生活する地域の関係機関との密な連携を図ることが大切である。