The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine
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特集『嚥下障害パンデミックに挑む最新リハビリテーション医学・医療』
適切な嚥下調整食作成のための新技術
宮城 翠海老原 覚
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2021 年 58 巻 1 号 p. 48-52

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抄録

とろみ付き液体(とろみ)は摂食嚥下障害を有する患者に対し広く用いられている.とろみを定量化するツールとして,回転式粘度計などが用いられているが,その操作性の煩雑さや機器が高価であることなどから,現在までに臨床や介護の現場においてはあまり普及していない.今回,われわれは直流モーターの特性を活かした簡易とろみ測定機器トロマドラー®を開発した.食品試料を用いて回転式粘度計との比較を行ったところ,有意な相関関係を示した.多忙な医療や介護の現場ではとろみ作成の際,簡易的に定量評価が行えるツールが必要である.トロマドラー®はその役割を担える可能性があると考える.今後は,教育ツールとしての応用も視野に,現場での活用を広めていきたい.

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© 2021 公益社団法人 日本リハビリテーション医学会

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