2018 年 55 巻 10 号 p. 852-857
超高齢化の進んだ現状において,運動器疾患を合併したがん患者に対してがんのリハビリテーション医療を提供することが求められる.その際,理解しておくべきことは,がん治療中に合併しやすい障害と運動介入時のリハビリテーション中止基準である.さらに,がんのリハビリテーション医療の4つのstageごとに運動器疾患を合併した場合の注意点を理解する必要がある.運動器疾患単独の患者とは全身状態が異なるがん患者に対して,より細やかなオーダーメイドリハビリテーション医療を期待する.