The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine
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特集『重複障害とリハビリテーション医療』
重複障害
―定義,現状,リハビリテーション医学・医療の留意点―
上月 正博
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2018 年 55 巻 10 号 p. 812-817

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抄録

わが国は世界一の超高齢社会となり,重複障害という課題に直面している.重複障害者の中では内部障害と肢体不自由の重複が最も多い.このことは,内部障害リハビリテーション医学・医療がリハビリテーション医学・医療関連職種の精通すべき基本領域になったことを意味する.重複障害時代のリハビリテーション医学・医療を担うには,各臓器に特異的な問題とともに,脳・心・肺・骨関節などの臓器連関を考慮することが必要である.そのためには,リハビリテーション医学・医療従事者は,循環・腎・呼吸・代謝疾患の病態生理と障害,心電図,呼吸機能検査,血液ガスデータなどの基本的理解や心・腎・肺・脳・骨関節などの臓器連関の理解が必要である.

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© 2018 公益社団法人 日本リハビリテーション医学会
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