2016 年 53 巻 5 号 p. 385-391
本当に役に立つものをつくりたいという思いから,「動けない人を動けるようにする」こと,そして,「生きている限り自立した生活ができること」を目標に,体の動きを補助する装置の開発を行っている.小児用には,どんな病状でも立って歩けるようになるアクティブ歩行器を開発しているので,その構造と臨床について簡単に紹介する.肉体労働者の腰部を補助する腰部補助用マッスルスーツは,すでに製品化しさまざまな分野で使用され始めているが,歩行の機能回復訓練にも適用できることがわかり,臨床を続けているので,その様子を報告する.この技術は,すぐにでも小児に適用できる.