The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine
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原著
多施設回復期リハビリテーション病棟における脳卒中患者の転倒要因と転倒状況
—転倒リスクアセスメントシートの開発—
中川 洋一三宮 克彦上田 厚澤口 由貴子木下 牧子横山 久代塩見 努岡田 耕平魏 長年原田 幸一渡邊 進石川 誠
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2010 年 47 巻 2 号 p. 111-119

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抄録

回復期リハビリテーション病棟の脳卒中患者の転倒に関する大規模データを収集し解析を行った.1,107 名の入棟者中374 名が転倒を経験し,χ2検定にて転倒と関連のあった16 因子が挙げられた.多要因から注目すべき項目を抽出するために16 因子についてロジスティック回帰分析を実施し,入棟時に適確に初回転倒の危険度を予測できるアセスメントシート開発を試みた.有意な8 因子[転倒歴,中枢神経麻痺,視覚障害,感覚障害,尿失禁,中枢神経作用薬,移動手段,認知機能障害]をアセスメントシート項目とした.スコアは10点満点で転倒者(6.4±1.5)が非転倒者(5.1±1.9)に比し高値(p <0.001)であった.リスク1(スコア0~3),リスク2(4~6),リスク3(7~10)に類別すると,各リスクグループ間にKaplan-Meier生存曲線にて差異(p <0.001)を認めた.

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© 2010 社団法人 日本リハビリテーション医学会
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