リハビリテーション医学
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人工股関節置換術における股関節外転筋・内転筋力とトレンデレンブルグ徴候との関係
薩摩 博福田 寛二寺田 勝彦田中 清介
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1999 年 36 巻 4 号 p. 234-236

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抄録

変形性股関節症と診断され,人工股関節置換術を施行した24例を対象とした.術前・術後のX線像より股関節テコ比を計測し,術後の股関節外転筋・内転筋のピークトルク値を測定し,トレンデレンブルグ徴候との関係について検討した.テコ比はT徴候陽性群では術後8週で減少率が少なかったが,T徴候陰性群においては有意に減少していた.また,外転筋のトルク値はT徴候陽性群,陰性群間に有意差はなかったが,内転筋のトルク値はT徴候陰性群に比較し,陽性群では有意に増加していた.このことから術後のT徴候の出現には外転筋力が最大の因子であるが,その出現には内転筋とのバランスさらにテコ比の関与も示唆された.

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© 社団法人 日本リハビリテーション医学会
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