肺癌
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症例
シスプラチン・ペメトレキセド併用化学療法が有効であった,肺腺様嚢胞癌の1例
片山 優子佐渡 紀克深田 寛子籏智 幸政北 英夫菅 理晴
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ジャーナル オープンアクセス

2013 年 53 巻 6 号 p. 778-781

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抄録

背景.肺腺様嚢胞癌の有効な化学療法は,いまだ確立されておらず,ペメトレキセド(pemetrexed)を用いた治療報告は現在までみられていない.症例.70歳女性.半年以上持続する咳嗽を主訴に当院を受診,右肺全摘術を施行し,肺腺様嚢胞癌と診断した.しかし術後22カ月で再発したため,シスプラチン(cisplatin)とペメトレキセドの併用化学療法を4コース施行し,引き続きペメトレキセド単剤の維持化学療法を3コース施行した.再発病変は著明に縮小し,現在まで再燃を認めていない.結論.肺腺様嚢胞癌において,ペメトレキセドが治療薬の選択肢の1つとなる可能性が示唆された.

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© 2013 日本肺癌学会
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