肺癌
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肺がん患者の病名告知に対する意識: 1996年と2001年のアンケート結果の変化
加堂 哲治小谷 義一船田 泰弘植田 史朗大林 加代子高田 佳木
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2003 年 43 巻 4 号 p. 295-300

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抄録

目的.肺がん患者の病名告知に対する意識の, 最近の5年間の変化を知ることを目的とした. 方法. 1996年と2001年の初診時病名告知アンケート調査の比較検討を行った. 1996年および2001年に兵庫県立成人病センター呼吸器科に初診受診し, 肺がんの確定診断のついた患者のうちアンケートに回答した1996年176名 (回答率71.3%), 2001年246名 (回答率89.5%) を対象とした. 結果. 全体的には, 病状や治療法の説明を詳細に受けたい患者は, 1996年は46.0%が2001年には69.5%へ増加し, 本当の病名を知りたい患者は65.9%から91.1%へ有意に増加した. またこれまで告知率が低いとされていた高齢患者や進行期の患者においても, 同様の増加を認めた. 結論. 我々のアンケート調査から, この5年問で病名告知など真実を知りたいと希望する肺がん患者が確実に増加してきたことが明らかとなった.

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