1989 年 29 巻 6 号 p. 657-663
肺胞マクロファージのアリルハイドロカーボンハイドロキシラーゼ (AHH) 活性を蛍光光度計で測定し, 肺癌及び喫煙との関係を調べた.肺胞マクロファージのAHH活性は肺癌喫煙者と肺癌非喫煙者及び非肺癌喫煙者がいずれも非肺癌非喫煙者に比較して有意に高かった.また, 扁平上皮癌のCentral typeがPeripheral typeより有意に高かった.AHH活性を肺胞マクロファージでみることは, 肺癌発生及び喫煙の影響と関係づけられることが示された.