肺癌
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肺癌患者の免疫スペクトルの検討
NK活性とDNCB反応の組合わせについて
北村 曠三上 理一郎坂口 泰弘米田 尚弘堅田 均前川 純子西川 潔成田 亘啓
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1986 年 26 巻 4 号 p. 403-409

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抄録

肺癌未治療患者58例について, NK活性とDNCB反応を検索し, 両者の組合わせによる免疫スペクトルを4群に分け, 免疫能と臨床病態との関係を検討した.A群は一般状態 (PS) が良好で, 遠隔転移が少なく, 82%の高率で治療が期待できるが, BないしC群, D群と免疫能の低下に伴って, PSの悪化と病期の進展がみられ, D群は全例治療不可能であった.この新しい免疫スペクトルは, 患者の予後の推則と治療方針の決定に有用である.

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