肺癌
Online ISSN : 1348-9992
Print ISSN : 0386-9628
ISSN-L : 0386-9628
肺癌に対する経気管支針吸引細胞診の診断的意義
ブラシ法と比較して
大岩 孝司斎藤 博明田中 文隆鎗田 努岡本 達也斉藤 博子
著者情報
ジャーナル フリー

1984 年 24 巻 4 号 p. 377-383

詳細
抄録

肺癌の経気管支的診断法としてFBSを用いての経気管支針吸引細胞診を, 国立佐倉病院で経験した原発性肺癌33例に対して行った.本法を従来より行っていたブラシを用いた擦過法と, 陽性率・腫瘍細胞の採取量・検体採取の際の出血量などの点について比較検討した.その結果, 本法は全体で97%の陽性率を得るなど診断の確実性, 出血以外の合併症がないなどの手技の安全性からみて, 肺癌の細胞診断法として優れた方法と考えた.

著者関連情報
© 特定非営利活動法人 日本肺癌学会
前の記事 次の記事
feedback
Top