肺癌
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肺癌に対する新鮮白血球輸注第1報臨床成績
門田 康正正岡 昭西川 栄郎前田 昌純中原 数也大嶋 仙哉谷 靖彦清家 洋二中岡 和哉谷岡 恒雄篭谷 勝巳
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1979 年 19 巻 1 号 p. 59-70

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抄録

I期からIV期までの原発性肺癌患者32例を対象に健康人新鮮白血球の輸注を実施した.本法単独では腫瘍縮少効果は認められなかったが, アジュバント治療として術後や放射線治療後の再発, 転移の防止, 腫瘍縮少状態維持の効果は期待できる.また本法による生存期間の延長, 全身状態 (Status Index) の改善が認められ, この効果はIII, IV期の姑息手術例, 手術不能例の末期患者にもみられた.副作用として血清肝炎がみられたほか, 重篤なものはみられなかった.

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© 特定非営利活動法人 日本肺癌学会
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