国立がんセンター外科レジデント
国立がんセンター研究所病理部
国立がんセンター病院外科
1978 年 18 巻 1 号 p. 75-80
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
左上葉に発生した約1.5cm大の細気管支肺胞上皮癌巣内に, 病因不明の類上皮性肉芽腫が合併した1症例を報告する. 腫瘍中心部に癌による癩痕巣があり, これを囲んで微小な壊死巣を伴う粟粒大の類上皮性肉芽腫と癌巣が混在していた. この肉芽腫は, 癌に対するsarcoid like lesionと考えたが, 結核等の感染症の可能性を否定しきれなかった. 症例報告に併せ癌と瘢痕の問題, sarcoid like lesionについても若干の文献的考察を加えた.
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら