生態心理学研究
Online ISSN : 2434-012X
Print ISSN : 1349-0443
特集2:生態心理学とリハビリテーションの融合
頚部から脊柱を揺する治療の効果に関する検討─重心動揺計を用いた定量的評価─
八木 崇行冨田 昌夫三嶋 博之杉山 智久
著者情報
ジャーナル フリー

2013 年 6 巻 1 号 p. 69-72

詳細
抄録

今回,頚部から脊柱を小さく揺する治療の効果に関して,重心動揺計を用いて定量的に評価した.その結果,揺すり治療によって構造物を見る,文字を黙読するなどの視覚課題に合わせた構えをとることが容易になることが示唆された.このことから,揺すり治療は,視覚と体性感覚が協調して働き,身体や環境の変化を知覚し,運動を自己組織化できるような身体作り,つまり運動学習できる身体作りに有効な方法と考えられた.

著者関連情報
© 2013 日本生態心理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top