2016 年 47 巻 p. 1-22
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中井正一(1900-52)の「委員会の論理」(1936)の「印刷される論理」は現代では抑圧的になるとの鈴木正の指摘がある.しかし「委員会の論理」の「印刷される論理」はソクラテスの外に開かれた弁証法の復活を意図し,「いわれる論理」の双方向性を内包する.大量の複製本が出回ることがかえって多様な解釈による大量の異本を生むビジョンである.しかし回転の速さが重視される現代の出版状況に鑑みると鈴木の懸念は正鵠を射ている.
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