日本気管食道科学会会報
Online ISSN : 1880-6848
Print ISSN : 0029-0645
ISSN-L : 0029-0645
症例
開放性咽頭外傷により生じた舌運動障害症例
東野 正明川上 理郎長谷川 恵子峰晴 昭仁東川 雅彦
著者情報
ジャーナル 認証あり

2009 年 60 巻 6 号 p. 496-500

詳細
抄録

開放性咽頭外傷によって高度舌運動障害を生じた非常にまれな症例を経験した。症例は39歳男性,自宅で転倒し,ガラス戸に頭から突っ込み,頸部に深い裂傷を負った。救急搬送時にはショック状態で気管切開後,閉創した。その後,高度の舌運動障害を認め,構音訓練と嚥下障害を呈した。その後,舌の萎縮を認めるようになったが,構音訓練のリハビリテーションを中心に施行し,発語明瞭度の改善とともに嚥下障害を補うことができた

著者関連情報
© 2009 特定非営利活動法人 日本気管食道科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top