2023 年 26 巻 p. 1-
症例は70代男性。9年前、胆嚢管がんの手術を施行。StageⅣaであった。術後、化学療法を開始したが、胆管炎を繰り返し中止した。その後も繰り返し、術後胆管炎として、外来及び入院で保存的に加療した。4年前、CTで胆管結石を指摘され、経口内視鏡的処置を試みたが摘出できなかった。その後も胆管炎を繰り返したため、昨年結石除去を目的に外科的肝部分切除術を行った。しかし、その後も胆管炎を引き起こし、遺残結石があった。そこで、近年は全く行われていない経皮経肝胆道鏡的処置を用いて摘出したが、まだ遺残結石が疑われた。