Papers in Meteorology and Geophysics
Online ISSN : 1880-6643
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海上風数値モデルの波浪予報えの応用
磯崎 一郎宇治 豪
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1974 年 25 巻 3 号 p. 197-231

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抄録

BLACKADAR(1965)は大気成層が中立で場ロクリニックな大気境界層の2層モデルに立脚して海洋上の地表風をできるだけ理論的に見積る方法を提案しており,CARDONE(1969)はこのモデルを大気成層が非中立の場合に拡張した.
この論文ではBlackadar-Cardoneのモデルの性質を調べるとともに,このモデルを用いて現業的に地表風を計算するためのスキームについて述べる.1972年1月5日~12日の期間について,この計算スキームを用いて北西太平洋上の風の計算を行ない,得られた風を用いて波浪の推算を行なった.計算された風および波はいずれも合理的な値であった.

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© 気象庁気象研究所
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