東日本整形災害外科学会雑誌
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学術集会発表論文
不安定型鎖骨遠位端骨折に対するVariAx clavicle hook plateの治療成績
田中 竜実鷹取 直希内山 善康今井 洸渡辺 雅彦
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2022 年 34 巻 2 号 p. 119-122

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抄録

不安定型鎖骨遠位端骨折7例(Craig-田久保分類IIb;4例,V;1例,VI;2例)に対するVariAx clavicle hook plate®(Stryker, Kalamazoo, MI, USA,以下VCHP)の治療成績を検討した.術後全例で骨癒合が得られ臨床スコアは良好であった.しかしこれまでclavicle hook plateは術後肩峰下の骨侵食や肩峰骨折の発生が報告されており,今回5例(71.4%)で認めた.従来のプレートと比較すると発生頻度は低かったが,合併症発生の原因とされるフックの設置位置には十分注意する必要があると思われた.

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