人間‐生活環境系シンポジウム報告集
Online ISSN : 2434-8007
第46回人間-生活環境系シンポジウム報告集
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新型コロナウィルス感染症予防対策下における熱中症予防対策行動の地域差
*傳法谷 郁乃張 静風深沢 太香子薩本 弥生西原 直枝若林 斉
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p. 215-218

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抄録

新型コロナウィルス感染症予防対策下における熱中症対策行動に関する実態調査を2021年6月から9月にかけて実施した.18~29歳の対象者,計208名の回答を,北海道,関東,関西の3群に分けて地域差について検討した.関東・関西は,北海道に比べて夏季の熱中症への意識が高く,冷却グッズや冷房などで熱中症予防対策を行なっていた.住宅においても冷房や除湿器が利用されていた.北海道は,繊維製品を用いた熱中症予防行動に対する意識が低く,住宅では冷房や除湿器があまり利用されていなかった.関西はマスク着用による温熱的不快感が最も大きく,他群より布マスクをやや多く使用していた.マスクを外すことに対して,北海道は最も肯定的で,関東は最も否定的に捉えていた.地域の気候や感染状況などによって,熱中症に対する意識や予防行動に違いがあることが示唆された.

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© 2022 人間‐生活環境系学会
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