2012 年 119 巻 4A 号 p. D127-D135
量子情報処理を真に実現するためには、量子ビット間に働く相互作用ハミルトニアンを正確に決定する必要がある。我々は最も簡単な場合として、2個の量子ビットから成る系のスピン・スピン相互作用を実験的に推定する新しい方法を提案した。我々の手法は、Yakir Aharanovらによって提案されたweak measurement を基礎としたものである。また提案した手法を用いて、ダイヤモンド中のNV中心のハミルトニアン推定のデモンストレーションを数値的に行い、その有用性を確認した。