主催: 日本経営学会
会議名: 日本経営学会第89回大会
回次: 89
開催地: 熊本学園大学
開催日: 2015/09/02 - 2015/09/05
p. F42-1-F42-9
世界的規模で急速に発展し注目をされているシェリングエコノミー(共有経済)であるが,日本での普及状況をみた場合にサービスの普及は遅れているのが現状である。欧米発のシェアリングエコノミーのビジネスが全世界を席巻し,さまざまな業界をまたがり社会的にインパクトを与えている一方で,日本発のシェアリングエコノミーのサービスも新たに登場してはいるものの世界的な普及しているものは未だない。企業が主体となり顧客に対して直接サービスを提供するという,これまで一般的であったサービス・マネジメントの枠組みが,このシェアリングエコノミーの普及によって将来的には大きく変わる可能性もあり,日本経済の発展のためにも経営学の視点での考察を深めておく必要がある。本稿では,シェアリングエコノミーの代表的なサービスの一つである不動産シェアサービスを取り上げ,顧客と企業および顧客間の関係性に焦点を置き分析することで,特に顧客間のみで取引が成立する不動産シェアビジネスのマネジメントのあり方について考察する。