会議名: 第19回バイオメディカル・ファジィ・システム学会
回次: 19
開催地: 千葉
開催日: 2006/10 -
p. 31-34
薬物の体内輸送を誘導し、それを観測するシステムの構築のための基礎実験を行う。このために利用するナノ磁石の生体内中での振る舞いは全く分かっておらず、直接的な観測を行ってその相互作用の情報を得る必要がある。そこで大型放射光施設SPring-8を用いて、色々な媒質中に置かれたナノ磁石の集合体に対して外部磁場を印加し、その条件下でのナノ磁石密度分布の時間変化をSPring-8の放射光で観察し追跡することを目的として、本実験を行った。ナノ磁性体は、今回のビームラインでは、約30〜50μm小さな凝集体まで観測できたこと、さらに、ナノ磁性体の凝集体を、外部磁場で誘導できることが結論できる。