2010 年 76 巻 1 号 p. 86-116
2007 年 2 月以来,日本経済調査協議会の水産業改革高木委員会提言「魚食をまもる水産業の戦略的な抜本改革を急げ」や,内閣府規制改革会議の「規制改革推進のための第 2 次答申」「中間とりまとめ―年末答申に向けての問題提起―」などの公表が起点となり,水産業改革のための議論が業界関係者を中心に活発化した。日本水産学会企画広報委員会では,このような動きに関する情報を学会員の間で広く共有して今後の活動の参考にするとともに,そこで展開されている議論の内容や論点を正確に把握することを目的として,標記の勉強会を実施した。本稿は,その第 1 回目の講演および討議の記録である。