日本歯周病学会会誌
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歯周疾患患者の問診表の統計的観察
第2報栄養学的調査
山本 和子石田 聖美西澤 公人黒沢 章五味 一博新井 高中村 治郎
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1988 年 30 巻 3 号 p. 947-954

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抄録

近年, 食生活および喫煙の歯周疾患におよぼす影響に関する研究が, 盛んに行われるようになった。我々の研究室でも一連の調査を行っているが, 今回我々は, 昭和58年1月から昭和60年12月までの間に本学を来院した歯周疾患患者331名 (男132名, 女199名) に, 日常の食生活に関しての問診表を配布しカルシウム, ビタミン, リン, 炭水化物, 糖質, タンパク質, アルコール, タバコ, などの摂取状況について簡単な栄養調査を行い, 以下の結果を得た。 (1) 年齢は18~74歳で平均は42.6歳男女とも30~40歳代が多かった。 (2) 疾患の程度はPII, PIIIが多かった。 (3) カルシウムでは疾患の程度が軽い患者に有意差 (p<0.05) が認めらた。 (4) 糖ではPI, PIIの患者に有意差 (p<0.01) が認められた。 (5) 喫煙者と非喫煙者との問に有意差 (p<0.01) が認められた。 (6) 間食, 炭水化物, 動物性タンパク質, 植物性タンパク質, ビタミンA, ビタミンC, 飲酒に関しては有意差は認められなかった

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