日本ゴム協会誌
Print ISSN : 0029-022X
プラスチック用多用途ねじり試験装置
大石 不二夫松下 宏三辺 一正
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1971 年 44 巻 11 号 p. 937-941

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抄録

前報で報告したプラスチック用簡易ねじり試験機を発展させてねじり方式による多用途試験装置を考案, 試作した.プラスチック用として, 小容量, 高感度に設計され, 試験片は射出成形が可能な小形の丸棒状のつかみ部付きのものを用いる.試片は2個のドリルチャックで両端を保持し, 一端はトーションバーを兼ねて本体に固定され, 他端には次の四つの方式のねじり力が作用される.1) 応力-ひずみ挙動を調べるための定速一方向ねじり, 2) クリープ試験のための一定ねじり荷重, 3) 応力緩和試験のための一定ねじり角度, 4) 疲労試験のための交互のねじり.加えて, 紫外線照射ランプ・試験片に薬液を滴下させる機構・恒温空気槽を備えている.
ポリカーボネートを参考例として行なった実験の結果, 本装置の有用性が確かめられた.

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