ウイルス
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特集:C型肝炎ウイルス
C型肝炎ウイルス感染動物モデル
小原 恭子小原 道法
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2015 年 65 巻 2 号 p. 255-262

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抄録

 C型肝炎ウイルス(HCV)感染者は全世界で1億7千万人以上に上り,慢性肝炎から肝硬変,肝癌へと進展する脅威にさらされている.近年ウイルスのプロテアーゼやRNAポリメラーゼを標的としたdirect acting antivirals (DAA)が開発され,治癒が可能となってきた.しかしながら,変異株出現の問題や,HCVをDAAで排除しても肝癌が発生する事,さらにはDAAが非常に高価である事等から,依然として新薬の開発やワクチン開発は急務である.そのためには,有効なHCV感染動物モデルが必須である.そこで本稿では,これまで行われてきたHCV感染動物モデルを用いた研究と今後の展開について紹介する.

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© 2015 日本ウイルス学会
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