ウイルス
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風疹細胞性免疫の年齢依存性
ワクチン反応性との関連について
千葉 靖男中尾 亨Pearay L. Ogra
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1978 年 28 巻 1 号 p. 25-30

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抄録

風疹ワクチン接種後, とくに成人に好発する関節炎と細胞性免疫の関係を知るため, ワクチン接種後の風疹特異的細胞性免疫の成立をin vitro Lymphocyte transformation test (LTF) で検討した.
1. 小児群ではHPV 77/DE 5ワクチン接種後約1か月で特異的LTF活性が検出され, 2か月でその最高値に達する. しかし成人群ではその出現が遅れ, かつ, 最高値は3か月に認められる.
2. 成人群におけるLTF活性は小児群の約1/3または1/4程度である.
3. これら風疹特異抗原により誘導されるLTF活性の大部分は羊赤血球と rosette を形成するリンパ球分画にあり, Tリンパ球がその主体をなすと考えられる.
4. 風疹HAI抗体は小児群において多少早く検出されるが, 2か月以後の平均抗体価にほとんど差はない.
5. 小児群に関節症状を呈したものはなかったが, 成人群の約23%が関節症状を呈した.

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